遺言

一緒に生きたい

メリークリスマス

今日、おばあちゃんとみんなでご飯を食べた

チキンと、カニ(生!)、ローストビーフ

春には飲めなかったくせに、目覚めたらしい妹もビールを飲んだ

下らない読み間違いやちょっとしたアクシデントで笑う。みんなが笑って、その瞬間に空気があったかくなるのが好きだ。同時に気が遠くなる

昨日はおじいちゃんの月命日だった。当たり前に一緒にいたおじいちゃんはもういない。これは当たり前のことではない。小さい頃からずっと思っていたことだ

いつか無くなる。いつか欠ける。みんな居なくなる。そう思うと、怖くて眠れなかった、

むねのおくが冷たくなる感覚

保育園の頃、この不思議な感覚は、いつか失われるときに向けた恐怖だ。そう思っていた。それ以上に怖いものなんてあるだろうか、と。あながち間違っていない気がする。昔も今も、失うことが何よりも怖い

おかあさんもおとうさんも、いもうとも、おばあちゃんも、おじいちゃんも、愛おしい。家族、というものが、こんなにも憎くて愛しい

罪も悪も呪いも引っ括めた、反吐が出るほどやさしく、嘘偽りないどす黒い愛

死にたくて生きたいのと同じ。大事なのに壊すのと同じ。矛盾なく在る、恨みながら、憎みながら、愛している。

だからどうか夢から覚めるまでは、このあたたかさが続きますように。

みんなが、みんなが幸せでありますように