遺言

一緒に生きたい

あのね、許してあげて、ね

自分のことを完全に憎み嫌ってる人が生きていけるわけないって、私もそう思うし、だから自虐も自傷も、自分を認め受け入れて、愛する行為なんだと、そうじゃなければ、それ以外にそうする理由が見当たらない。これが本当に自分を侮辱するだけの行為なら、もうとっくに死んでいた

喚き散らして自分はなんて嫌な奴なんだと再認識することで胸がすく心地がするのも、自分が嫌われるべき人間であることの正当化で、治すことの出来ない幼さが消えてなくならないことを、しょうがないと受け入れるための自虐だ

人は変わることが出来るが、全てではない。生まれを変えることが出来ないように、決して変えられないものだってある それが普通であれば、誰もが共感できる対処法で解決していくものだと思う 具合が悪いから薬を飲んで寝るように、イライラするから腕を切るのだ

だからこれは愛 愛がなければ誰も、生きてなどいけない 愛に違いないけれど、それなら目に見えてわかる、誰もが共感できる形が良かったといつも思う。その方が幸せだろうから

 

今さら、注がれたぶんこぼれ落ちていっそ満たされない心を埋める方法なんてひとつも思い浮かばない 優しさは痛くもなんともないから実感がわかない 自分なんて消えて無くなればいい、と思う度に泣けて、それしか救いが無いことも虚しく、だけど泣いたら許される気がして少し気が晴れる 自分なんて消えて無くなればいいと思って泣く心があるうちは、まだ、消えたくないと思っているということ。傷口から血が出るのも、薬で無理やり世界から切り離すことも、痛くてしょうがないが、痛いってことは、ちゃんと今生きてるということだ 別に生きていたいわけじゃないけど、まだ認められてると思うと、許されてると思うと、勝手に惨めさに泣いてる私だけじゃなく、生きたいと望む私がいるという事実に、救われた気になる

 

最終兵器彼女、30日まで無料で読めたけど、ジャガーンの時みたいにどうせ最後まで読めないんだろうな!と思って、最初に最終話付近を読んだ。それでも、ライフで読める分も所々読んだ。そしたらだいぶ読み進められて、最終話くらいじゃ分からなかったこの話の良さがわかった気がする。後々また書くけど、私が苦手とする男女の、恋愛モノ、という時点で億劫だったし、大層な設定の割に結局恋愛なのか……とも思っていて、正直つまんないなと…。戦争の原因とか起きていることとか大事なことについてはふんわりな描写で、そこもどうなの?と思ってた。

最終回に至るまでの過程がはかなくて綺麗だった。雰囲気がちょっとプンプンに似てるきがする。あの逃避行のシーンに似ていた。もうどうしようもなくて、現実から目を逸らして、幸せだな、幸せだよね、と言い聞かしているのを見てるとつらい。行く所まで行ってあとは終わりを迎えるだけなのに、これからの幸福な話をして、有りもしない未来に期待を抱かずには居られない人間らしさが愛おしかった。