お母さんに手紙を書いた
謝罪と感謝 面と向かって言えなかったことを
卒業前後はもう、生まれてきたくなんかなかった、とその一点張りで、酷く傷つけたと思う
生きていく目的も自信もなくて 惨めでかなしくて、毎日死にたかった
死ぬと言うより、消えたかった ドライアイスのように
生まれることがなければ、こんなに苦しくはなかったはずだと思った 希望ひとつない停滞して終わり切った未来を生きるのはとても辛い
そんな私をやさしい未来に連れてってくれたのが彼女さん
1人きりなら終わらせたくてたまらなかったこれからへ、続く道を繋いでくれた
そこでやっと、省みる余裕が出てきて
口から出た言葉は二度と私に帰らない 決して消えることなく誰かの中に残る それでも…未だ傷つけ続ける言葉を、抜き取る言葉を渡したかった
酷い言葉も過ちも消えないけれど、どうか楽になってほしくて、あまりに身勝手な話だけど、
書きながら泣いた
私はお母さん、家族に対して「こんなの家族じゃない」と思う時、胸が苦しくて涙が出る
ちょうど「死にたい、死ぬべきだ」と思う時と同じように
手の小指つめさきまでつきつき痛んで、目がうるむ
きっと本心でそう思いたくないことを思う時
そして、家族のことが好きで大切。生きていたい。そう認めて言葉にする時も涙が出る
掌は痛まない とてもやさしい気持ちになって、何もかもを受け入れられるような気さえする