ここまでもずっと辛かったけど、132話で泣いた。人殺しは自分だから、だから君は普通の生活に戻っていいんだよ、もう君を追いかけたりしないし、あとのことは自分ひとりで考えるから……
ここで愛子ちゃんを殺して、自分も後を追うなら、それが一番幸せなのだろうかと思った
でもそうして欲しくなかった
きっと、
殺したのは最善ではなかったかもしれないし、
殺人をしてしまったからと言って死ぬこともないのかもしれない
けれど、そうするしかなかった。ということは往々にしてあるし、そうするしかなかった。というのは、大概間違っているとも、思う
間違っている。と言えるのは傍観者だけで、当人たちにはそうせざるを得ない正当な理由がある
かれらを救うためには、と思うと
それこそ愛子ちゃんの望んだ、ぜんぶぜんぶ消えてなくなってしまう、しかないのかも
本当に、生きるも死ぬも些細なことで、ここでかれらが死んだとしても何も変わりはしないよな そんなの厭という程わかってるけど、かれらという存在を知ったわたしにはとても、些細なことじゃないから、できたらふたりで、望んだとおりの、なんでもないふつうの日々を穏やかに過ごせるようになれたらいいのにと願って止まない
……人と関わるって、そういうことなんだ
大切に想う、想われる、その中にいると、時々、すごく酷いことをしている気持ちになる
枷のように感じてしまう時もある
私が死んで悲しむ人なんていなきゃいいのになんて
大勢のうちのひとりではなく、その他大勢で有り続けられたら、誰も悲しまなくて済むから、いいなあ