遺言

一緒に生きたい

滾々

時々とても、好きだ、って、伝えたくなる

すき、あいしてる、なんて、

妹は陳腐で初々しいとわらった。そんな簡単に「すき」を使っていたらいずれ気持ちは鈍っていって、感動は薄れていくと

でも言い飽きることはないと思う

何度伝えたって、言葉がいくら使い古され磨り減っても、伝えただけ心が空になっていくことなんてない。絶対にない。むしろ何度好きだと言っても足らないくらいで、それがどんなに安っぽくて在り来りな言葉だとして、遠まわしの綺麗な喩えなんかじゃなくていいの、想いをぴったり伝えることが出来るのはこの言葉しかない

 

今だけだっていい

遠いいつかのことを不安に思う余裕はない

今だけ、今だけが幸せならいい

今苦しくなくて辛くなくて、満たされているなら、いいな、と思う

それから、幸せな夢を見たい いつかの不安よりやさしくて幸せな夢 楽しいこと、願いや望み、とか、

そうして積み重ねていく時間が幸せなものだといい

苦しくてくらい世界でも息続ける唯ひとつの命が、ただの命であるだけでなく命らしくではなく、ひとらしくきみらしく幸福で充実した日々を送れますように