遺言

一緒に生きたい

延長線上の未来

ひとりだったから寄る瀬が欲しかったのかも

ただ寂しかったのもあるけれど

気づいて欲しくて、振り向いて欲しくて、特別が欲しくて

でも何を差し出しても私に延べられる手はない

あの人の「お気に入り」には到底届かない

もちろん私がそうしてしまった所もある

けれど縁には敵わないのだ、と、思い知っていた

私が付け入る隙なんてないと分かっていて、それでも、救われたくて、その為なら死んだってよかった

 

「護る」というのは、聞こえは良くても、本当は、何をするかわからないから監視するに相違ない。私ってなんて面倒で邪魔な存在なんだろうと思うと哀しかった。私を護れるのは、つまるところ、私だけ。信じられる言葉は金と愛のあるところにしかない。私はそのどちらも持ってなかったから、私は私を愛して、まもるしかなかった、のに、私はもう限界だった

雨風凌げれば、雨に濡れたって寒くなければ、寒ささえ外に追いやれば、それだけでとんでもないしあわせ。でもそれだけだと虚しいのはなんでだろう……

虚しいと感じるおおもとを消し去らないと、しあわせにはなれないのかな

 

手を繋いでいて欲しいの

そばにいてほしい

けれどもし私が私をなくした時には、もうそうする必要は無いよ

私の抜け殻じゃなくて私を見て欲しい

有り難い縁でこうして愛して貰えることが、どんなに奇跡的で貴いか知ってる。だって、彼女さんといる時、わたしはいちばんにしあわせになれる

今生きて、私であって、良かったって