遺言

一緒に生きたい

今でもずっと

アリーが好き。初めて聴いたあの夏からずっと聴き続けているのに、今でも波に揺られるような心地がする 初めての夏は……

……あのお話に出会って、初めて読んだ夜には、吐き気がした

惨たらしく傷つけられるいのちに動揺した

私は夢文化を拒絶できるような人間じゃなくて……混同しているわけじゃないのだけれど、滲んで境が曖昧なところがあると思う

あのお話の中の彼は、きっとアリーが似合う

そして波に揺られて深く沈んでいくような、そんなイメージの通りに、私も死んでしまいたかったんだ

 

テトラポットの隙間、行き違う電車の狭間

今ではにがい記憶でしかないあの夏と秋は、開いた傷口に傷をつけるようなそんな鮮烈な日々ではなかったか

死の近くにいるということは、死を自覚するということは、生きているということなんだ

痛いのは嫌なのに、痛くなきゃ……

そんな、夢のような……

 

お誕生日おめでとう

彼女さんに、祝ってもらえてすごくすごく嬉しかった

これからも、ずっと健康で一緒にいたいな

いくつ歳を重ねてもずっと一緒にいたい