遺言

一緒に生きたい

劣等感のみなもと

自分のきょうだいを殺したい、死ねばいいのにと思ったことがない人っているのかな?

 

妹が産まれてきた時から私は妹のことを憎んでたし死ねばいいって思ってた。だいすきなお母さんを取られたから。お母さんが妹にしてあげる事の端から端まで、なんでなのという気持ちでいっぱいだった 全てにつっかかっていたと思う

妹に歯磨きしてあげていたら、私もして!って強請った するとお姉ちゃんなんだから、もう一人で出来るでしょ、と呆れられた 納得がいかなかった もう少し大きくなってからは、私も、とは言わなくなったけど、ずっと死ねばいいのにと思ってた けれど同時に純粋で素直におねえちゃん、と慕ってくる妹は可愛かった

1度だけ、小学校に上がる前くらいに、妹に面と向かってお前なんか死んじゃえばいいのにって言ったことがある 妹は泣いた お母さんは私にそんなこと言っちゃだめでしょう、たった一人の妹でしょうって怒った 私も悲しくて泣いた 妹は私のたった一人のだいじなきょうだいなんだって思うと、なんてことを言ってしまったんだろうと後悔した

妹は幼い頃から私よりずっと要領が良くて愛想も良くて可愛がられた おばあちゃんにもおばさんにも、妹はこんなに出来がいいのにお前はダメな子だねって言われてた その通りだと思う お年取りの準備やお盆の天ぷらを揚げるのにだって、やってるフリして適当にこなしてる妹はうんと褒められていたけど、私はどれだけ頑張ってもいつも、働きが悪いと笑われてた どうしてなんだろうと思うと涙が出そうになり、ちょっとトイレに行ってくるねといってお座敷で泣いた 本当に許せなかった時妹の本をカッターで破いたりしたこともあったけど後悔して泣いた 妹はだいじなきょうだいなのに、と思うと

がんばって認めてもらおうとして、かえって酷い目にあったこともあって、そのうちもうこれはどうしようもないんだな、と理解した その時から妹は「死んで欲しい」じゃなくなった 今もいとことの集まりじゃ妹はたくさん可愛がられ笑いをとって、予定が合わず来れなければ本当に残念だなぁ…と言われるムードメーカーだ

そういうのを見てる時、死ぬべきは私だなと身に染みて思う

思い返してみても、私はいつでも邪魔ものだったし、妹さえ居れば何もかも上手くいったに違いない 不要なのは私だった

それか、そうじゃないと言うなら、妹なんて生まれてこなきゃ良かったんだ そうしたら私だけが可愛がられて、こんなふうになることも無かったかもしれない