遺言

一緒に生きたい

それも夢

まだ子猫だった頃を見返せば当然2018年の夏から秋の写真を辿るわけで

新潟へ帰る日の朝、最後にくうちゃんを撮ってる

帰りたくないと思っていた

帰ってから、夏までの何とか、何とかが無くなってしまって、本当に毎日、何をしていたわけでも、同級生の様にゼミも卒研も出席すらまともにしていなかったのにも関わらず、気が遠くなるほどしんどかった

自宅通いになるまでの1.5ヶ月、とても長くて、それなのに記憶があまりない

起きているのがつらくて、ずっと夢に逃げていたから、夢に逃げてもいずれ目は覚めるのに、今だって、それを辞められずにいる

何もかも夢ならいいのに、目覚めたらなかったことになればいいのにって、そんなふうに

でも今よりずっと暗いところにいた

今と比べ物にならないほどすごく寒かったのに、なんで今でもこんなに恋しいんだろう

確かに生きていたからかな。

ずっと死にたかったように思うけど、

消えたかったけど死にたくなくていっぱいいっぱい足掻いたからかな

もしあの秋に戻れたなら、あの時に死んでしまいたい

あの時私はとても死に近いところで精一杯生きていた、と思う

私はずっとひとりだったけど、だからこそ、自分も世界も、あんなに愛おしく大事にできたのかもしれない

私は私に愛されたまま死にたかった