遺言

一緒に生きたい

なつがくる

初夏のにおい もう4年前になるのに、また、懲りずになんども、あの夏の尻尾を追いかける こんなてんきのひは、カーテンを少し開けて、うすくらいへやに居るだけで、あの頃に戻れたような気になる あの日々の何がそんなにいいのかわからない まだ夏には、私は生きようと強い意志があった 生きたかった でも苦しかった 何も、何も良くなかった ぬめぬめしてて、現実味がない 世界から切り離されたくらいへやでひとり でも恋しい あの時に戻りたい 戻ってそのまま、何も考えずに、これからのこととかよかったこととかしたかったこととかそんなのは忘れて、あのまま死ねたら