遺言

一緒に生きたい

それは、付き添いがいたら大丈夫とかではないの

と言われて、その言葉がしみて泣きそうになった

あまりにその通りで、でも、私にそうされる権利も、そうしてくれる人もいるわけがなかったから、もうとっくに捨て去ったあまい夢物語を思い出して、胸がくるしくなった

 

そばに、いて欲しい

大丈夫って、言ってほしい

それがあの時死んだ彼女の唯一の願いだった