遺言

一緒に生きたい

黒い影

妙な空気が流れている
見知らぬ人の家に行ったような
不思議な雰囲気
昨日見たテレビのせい?それとも、夢?
それとも…
青い空が終わっていく
金の陽がしぼんでいく
宝石のような木漏れ日が枯れていく
今日が死んでいく
終わりに向かうそのせいで、
こんなに昏い空気が漂うのかな
諦めを存分に
目が眩むほど
孕んで光る

ここは苦しいのに、つらいのに。
お願い、ばらばらにならないで。
それがきっと正しくて善いから、
縛り付けて、離れて征かないで。

ここはつらいから
早く正常さなど割れてしまえばいい
誰かの望む夢を見続けて
私の願いなんて粉々に砕けてしまえばいい